運鈍根(うんどんこん)
青少年読書感想文コンクール
高学年の課題図書
「春さんのスケッチブック」
<ストーリー>
受験に失敗した 6年生の主人公が 家出をし
上田に住む 春おばさんの所へ。
そこで 見せてもらった
春おばさんの大切なスケッチブック。
そこには若かりし春さんがモデルとなった絵が
たくさん書かれています。
書いてくれたのは原田さん。戦争の犠牲となりました。
1度の失敗が
大きな心の傷になっていた主人公ですが
無言館にある 志半ばで亡くなった画学生のことを知り
大きく成長するのでした。
この中に <運鈍根>という言葉が出てきます。
人間にとって必要なものだといいます。
運・・・単純に運がいい 悪い ではなく
いかにチャンスを生かすか―――ということ。
鈍・・・鋭すぎるとすぐ折れる。
鈍いくらいの方が 打たれ強い―――ということ。
根・・・根気よく。―――(そのまんま)
課題図書に選定される本 大人の心にも 沁み入ります。
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先日は無言館へも行きました。
戦没画学生の思いが伝わる すごい 空間です。
「春さんのスケッチブック」本文にある館内描写が
そのままだったことにも 感動しました。
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