運鈍根(うんどんこん)

興文堂

2009年09月02日 11:57



青少年読書感想文コンクール
      高学年の課題図書
  「春さんのスケッチブック」

   <ストーリー>
      受験に失敗した 6年生の主人公が 家出をし
      上田に住む 春おばさんの所へ。

      そこで 見せてもらった
      春おばさんの大切なスケッチブック。

      そこには若かりし春さんがモデルとなった絵が
      たくさん書かれています。
      書いてくれたのは原田さん。戦争の犠牲となりました。

      1度の失敗が
      大きな心の傷になっていた主人公ですが
      無言館にある 志半ばで亡くなった画学生のことを知り 
      大きく成長するのでした。





この中に <運鈍根>という言葉が出てきます。
人間にとって必要なものだといいます。

    運・・・単純に運がいい 悪い ではなく
        いかにチャンスを生かすか―――ということ。

    鈍・・・鋭すぎるとすぐ折れる。
        鈍いくらいの方が 打たれ強い―――ということ。

    根・・・根気よく。―――(そのまんま)


課題図書に選定される本 大人の心にも 沁み入ります。


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先日は無言館へも行きました。

戦没画学生の思いが伝わる すごい 空間です。

「春さんのスケッチブック」本文にある館内描写が 
そのままだったことにも 感動しました。

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